軍事政権時代の韓国 続き

好奇心から70-80年代に書かれた軍事政権時代の韓国のルポを読んだ。

書いたのはTK生という偽名の人物で本名は池明観(チ・ミョングァン)。

https://www.amazon.co.jp/韓国からの通信――1972%EF%BC%8E11~1974%EF%BC%8E6-岩波新書-T・K生/dp/4004150426


朴政権で韓国は豊かになったと聞いたので朴正煕を体育会系の偉い人かくらいに思ってたが、反社会勢力の親玉みたいな統治で唖然としたな。

以外、読書の際のメモ書き。

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「韓国からの通信」の民主活動家の発言とか談話とか、小難しい文章だけど、庶民はこんなもん読んだのか?みんながみんな政治のこと考えていたのか怪しいかもな。

言葉が芝居じみていて理念的、文学的な感はどーしてもあるな。嘘じゃないとは思うが。
この時代の私立大学は体育会系とか怖い卒業生を先生にして生徒や反当局的教師をビビらせていたのか。

民主主義とかなんとか言わないで、パワハラ上司かその腰巾着か、でないなら沈まぬ様に頑張るくらいかな。

クァンジュ事件では、いきなり学生を軍隊が殺害したのか?そのまま市民を無差別に殺害したのか?上から手荒にやるよう言われてて、現場の軍人が自暴自棄になっていたのか?「韓国からの通信」p.194でTK生が「ソウルの友人記者や市民の間に流れている情報を総合すれば」らしいが。

「ウィキ クァンジュ事件」より:
「2017年5月18日、自身も光州事件経験者である文在寅大統領は、5.18民主化運動37周年記念式における演説で、「文在寅政府は光州民主化運動の延長線上に立っています。」「新政府は5.18民主化運動とろうそく革命の精神を仰ぎ、この地の民主主義を完全に復元します。光州の英霊たちが心安らかに休めるよう成熟した民主主義の花を咲かせます。」「光州精神を憲法に継承する真の民主共和国時代を開きます。」「5.18精神を憲法前文に含める改憲を完了できるようこの場を借りて国会の協力と国民の皆様の同意を丁重に要請します。」と述べた。また、大統領選挙活動中、憲法前文に光州事件民主化運動の精神を盛り込むことを公約している。」

ウィキを見ると無差別に市民をやった風には見えないが。「学生と衝突した」とか「エスカレートした」ってとこに学生の殺害や、市民の殺害が含まれてるってとこか?
鎮圧に来た部隊がすでにストレス溜まる雰囲気で、生意気な学生にキレてやりすぎた、それに市民が抗議したらエスカレートして市民と戦闘状態になったって感じか?人は帰ってこないしな。

オイルショックのあと慢性的に韓国は不況だったんだな。80年ですらも「そのうち経済にやばいことがおきる」みたく言われる情勢だったのか。意外にも企業に解雇するなと政府が圧力をかけているのか。人気のためなんだろうが複雑だ。

金大中が昔死刑判決受けたのはクァンジュ事件の黒幕にでっち上げられたからか。台湾の2.28みたいだな。

朴政権を経験した弁護士が日本の企業家から聞いた言葉「朴政権は本当に良かった」。これが開発独裁!?

クソな妄想だがクァンジュがあのまま独立して内戦になったらどうだろうか。シリアと朴政権を比べるとどうなんだろうか。内戦前のアサド政権が朴政権みたいな感じだったのかな。現場にいるとなかなか冷静にはなれないだろうな。

軍部は恐らく海外から安く受注した仕事を傘下のブラック企業にさせて経済成長を志向した、ブラック企業で働く市民の不満はアカとレッテルを貼り、役所、警察、学校ぐるみで抑圧した。軍部と市民の衝突のピークがクァンジュだったということ。

巻末に著者が知り合いの若者の言葉を伝えているが、この話し合いで若者はビールを2杯あまり飲んだため涙口調であったと言う。市民がビールを飲みながら愚痴れる豊かさがある、と見えてしまったのは意地悪なんだろうか。分からん。

開発独裁は、うまくいけば豊かになるが市民としてはイライラが半端無いということ。理屈で我慢できるものでは無いということ。

80.05.18からクァンジュでデモに空挺部隊が攻撃。五月ぐらいから慢性的に全国でデモが起きていたのか。その中でクァンジュでの鎮圧。俺がクァンジュ生まれだったら死んでたかもな。

とはいえ、韓国からの通信自体、活字読む人たちだけの見解かもしれないし。

もっと活字を読まない人たちの声が聞きたい。